このレンズ、正式名称がTouit 1.8/32でして、T*コーティングされているのにT*が型番に入らないんですよね。
そのあたり、時代によって表記に幅があるのかもしれないのですが、コレクター気質ではないので「そうなのね」くらいなもので気にしないでどんどん撮ってしまいます。
おそらくAPS-Cの画角だからだと思うのですが、フルサイズ用のPlanarたちと比べるとちょっと写りが硬いんであります。
もともとSonyのAPS-Cサイズセンサーって結構硬いですよね。フルサイズ機と使い比べた方は「ああ」って思われると思うんでありますが、なんといいますか良くも悪くもエッジの立った描写で、猫のけも実に詳細に描き出すんですが、かわりにとろりん系の描写にはあんまり向いていません。
そのあたりは今度詳細にレビューした際に詳しく書くとしましょうか。
このレンズのAFで立ち去る猫を追うのはギリギリでした。どうしても日の丸構図になってしまいます。
こういった被写体はとろりん系のレンズの方が向いているでしょうね。Touitの場合はちょっとハードすぎ。これ特性というか個性なので、ハードなものを撮ると良いんですよ。つまりPlanarの中ではかなりガリガリ向きだと思っています。
色はボディー側にちょっと癖があり、RGBのどのチャンネルか詳細に検討していませんが、人工的な色合いになりがちです。
先日、α7RIIにSEL35F14Zを取り付けたのと同じシチュエーションで人物を撮り比べまして、両者の違いに驚きました。色に関してはちょっと苦手です。
このあたり、Sonyがぼちぼち出す出すと言われ続けているAPS-Cサイズセンサーのカメラで解決してくるのか、それともしてこないのかw
精細さに関するセンサー技術は確かに民生機として最高レベルなのでしょうが、色は感性に関わる部分なのでまだ苦手なんでしょうね。
ただ考えてみれば、モノクロでもトーンの作り方は感性の領域なので、そのあたり全般的に技術と感性ががっちり結託していない印象です。
もちろん、こちらはこんな風に文句を言っていれば済むお気楽な立場でして、メーカー内では日夜あれこれ努力されていることとは思うのですが、面白いもので道具一つについてもこのブログのように云々するメディアが星の数ほどありますよね。ひとはつくづく道具についてあれこれ言いたくなる生き物なんだなと思います。
2018年10月24日
[…] 先日のこのポストと同じ日に撮りました。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); […]