review : Distagon T* 2.8/28 MMJ

Distagon T* 2.8/28 MMJ

MMJ

今回はDistagon設計の28mm F2.8、広角MF単焦点レンズのレビューです。

ヤシコンのDistagon T* 2.8/28 MMJは、わたしがヤシコンレンズを買い始めたかなり最初の頃に手に入れたレンズと記憶しています。
私が買ったのは古い方でも、レンズ自体はヤシコン末期のMMJ。

ヤシコンマウントに明るくないお友達に簡単にご説明しますと、Contaxブランドのカメラ用に設計・製造された35mm判用のレンズ群、これがヤシカというメーカーのカメラとマウントを共有しておったものでヤシコンマウントと呼ばれます。

そして、ヤシコンマウントの中でも古いものからドイツ製のAEG、MMG、日本製のAEJ、MMJとありまして、現在市場に出回っているヤシコンマウントのZeissレンズはAEJかMMJがほとんどで、AEGやMMGのものはあんまり見かけません。

人によってはドイツのZeissが世界イチィィィィィー!!! とおっしゃるようで、それはそれで事実なのでしょうが、私あんまりコレクター気質がないもので、とりあえずAEJとMMJ、あとはAFの利く現代Zeissレンズ群だけで手一杯であります。

 

Made in Japanで最小絞りが緑色のやつがMMJです。

 

ヤシコンは主要なレンズのフィルター系が55mmで統一されている点が素晴らしいです。

 

実用面

中古で安く買ったレンズということもあり、ガンガン実用できるのがヤシコンの開放F値がそう明るくないレンズ群の特典の一つかもしれません。

これが5万円を超え、10万円を超え……としてくると、所有欲は満たせると思うのですが、いざという時に優先順位の決定が鈍りそうで、そのあたりもあって私あまり高級なレンズって可能な限り使いたくないんですよね。
もちろん撮影場所がスタジオだったりすれば、心置きなく高級レンズが使えるのですが、旅先で撮ったりそのへんでスナップしたり、という時には出来る限り安く、かつ代替可能なものの方が嬉しいんです。

そういう点では、このDistagon T* 2.8/28 MMJに限らず、AEJなりMMJのヤシコンレンズ全般的に使いやすい感じ。

 

八仙堂さんの広角用55mmメタルフードを使用しています。

 

 

描写

このレンズ、描写はガリガリの一点に尽きます!

とにかくハードハード。柔らかいものを撮っても「うーん、なんか違う」となりがちですね。ネイチャーなんかも撮れることはもちろん撮れるのですが、変に人工的な感じすらしてくるのが面白いです。

もともと画角によって写り味というか、描写の傾向って変化しますよね。設計上光線を急な角度で曲げるからなのか分からないですが、広角レンズは放っておいてもガリガリ傾向が強くなるような気がします。

現代のレンズ、たとえばSEL35F14Zのように補正してあるレンズだと、あまり画角ならではの描写傾向というのは感じないですが、このレンズはそのあたり素直に出してくる感じで非常に勉強になります。
あとは絞り羽根が6枚というのも、絞った時のハードさに少しは影響があるでしょうね。細かい葉っぱなんかの描写が実にハードになります。

ですから、個人的には都市部でハードなモノクロスナップをしたりする時に、このレンズを持っていくと「あ~」と実に気持ちが良いんであります。

樽型収差、周辺減光も普通にあります。樽型収差は絞っても改善しないのですが、周辺減光についてはF5.6からが勝負のレンズですね。
ピントの山は、硬い描写のレンズだけに見やすい方だと思います。

 

作例

ね? 硬いでしょ? モノクロ都市スナップのはまり具合がやっぱり素敵だなあ、と改めて思います。金属、ガラス、コンクリ、おっさんですね。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Scroll to top