essay : 肌率の高い写真

本日は2019年の3月4日……から5日になりました。

最近、肌率の高い写真が撮りたいな、と思ってあれこれ計画をしたりテスト撮影をしたりしています。肌率が高くて、美術的なギリシャ彫刻みたいなやつ。

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肌率が高いというのは要はヌードなんですが、ヌードって言っちゃうと現在溢れているいわゆるヌード写真と同じくくりになってしまって、なんとなく勿体無いなという気持ちが働いています。

考えてみれば、すべての人が脱げばヌードになってしまうわけですが、裸の状態を撮るのって(また撮ったものを公開するのって)意外なほど難易度が高いんですよね。

ヌード撮影は人物撮影をしていると必ずといっていいほどしてみたくなりますが、まずは撮る側の状況が許さなかったり。普通は「よその裸の人を撮るよ! 男性も撮るけど女性も!」って言うと奥さんとかカノジョがいたらアウトでしょ。

またそういう場合、ほとんどが写真にかこつけた単なるエロ欲求だったりして、まあそういうのは見透かされますよね。

次に脱いでくれる人を探すのが大変だったり。ええ、ほんと大変。どう探すかもよく分からないレベルです。最近じわじわわかってきましたけど、絶対数が少ない。もちろん有償で探していますが、だからといって選ぶの困っちゃう、というほどの数は見つかりません。

また私のように成人している娘がいてもおかしくない年齢になってみると、こちらがわの要求、要望だけで若い娘さんに裸になってもらって、それを撮るようなことになると、人生のルートが変わってしまいかねない危険があって、あまり無責任なことはできないなと思ったり。

つまりどういうことかというと、他に人のいない無人の原野であれば、誰が素っ裸でうろうろしていようとそれは部屋の中と同じですから問題はないんですが、少なくとも我々は社会を営んでいるわけで、そこでは服を着て日常生活を送っているので、その服を脱いだ状態で写真を撮ってそれがひろく世間の目に触れる状況になり、さらにはSNSで探し出す事ができるなんて話になるとモデルになってくれた人に迷惑がかかるんではないかという問題があります。

私がお願いしてヌードモデルデビューしたお嬢さんが気持ち悪いストーカーに付きまとわれて人生が狂ってしまったら責任取れませんからね。その覚悟がある方なら良いんですが、そういう点について考えてしまうとおいそれとはお願いできません。おっかない。

日本の社会に暮らすすべての人が賢く、アートに理解があるっていうものでは絶対にないですし、「アートのために」と脱ぎまくっていたかのように見えたモデルさんが、実は酷使されている悲惨な境遇だったなんていう話も昨年でしたかアート写真界を大きく騒がせました。

一番ありがたいのは、「せっかくきれいな体に生まれたんだから見せておかなきゃ損だわ」くらいの人ですが、いやあほとんど会ったことないですね! そんな奇特な方がいらしたら紹介してください。
そういえばボディビルをされている方なんかは努力で作り上げた肉体なので、こちらの撮りたい欲求と合致しやすいですよね。先日もお一人良い体の兄さんを撮りました。が、それはヌードというよりも筋肉の写真なので、趣旨がちょっと違うんです。当然撮りますがヌードっていうのとは別立てですね。

現実的なところでいうと、一番簡単なのはすでにヌードモデルをしているプロの方にお願いすることなんですよね。

しかしヌードモデルを有料でやっています、という人をネット上で探すのも意外と困難! Goolgeで検索してヌードモデルやります、という人が投稿している掲示板を見に行ってみると、公開しない前提であったりします。

……公開しない前提の撮影って? って私からすると不思議なんですが、どうやら撮影会の人たちにも聞いたことがあるんですが、撮るところで楽しみが完結している人が一定数いるらしいんですよ。いや待って撮るのもまあ楽しいけど、撮った写真を結果としてどうするかっていう部分がないと作品にはならないんですよ……と私みたいな人間は思うので、公開前提でない有料ヌードモデルさんはパスなんです。

とかなんとか、モデルさんを探す側でも苦労もありつつ、実際の撮影の運用といいますか運営といいますか、撮影そのものはどうすんの? という問題もあります。

 

幸いなことに、昨年末から西東京にスタジオを開設しておりまして、モデルさんに来てさえいただければいつでも撮影は可能です。

じゃあ次は撮影そのものの技能ですよね。絞りだなんだ、ライティング、そういった部分ももちろん人間の肌が大きく面積をとるヌード撮影に最適化するべく、経験を持たなければなりません。

ちょうど今日というか昨日、幸いにも以前撮ったことのあるモデルさんに「公開しないならお互い勉強のためにテスト撮影OK」ということでご協力いただきまして、ああでもないこうでもないとポージング、ライティングから後処理まで含め勉強会的に撮影をすることができました。

これなかなか機会が持てないことなので大感謝なんですよね。

 

最初は「肌率の高い写真が撮りたいなあ、美術的なかっちりしたやつ」という大枠だけ決めて動いておりまして、そのなかで「裸になるだけでポージングのシビアさが極端に高いのか!」なんていう当たり前のことをまざまざと見せつけられたり、また同時にシビアだからこそヌード撮影の運用ってめちゃくちゃおもしろいんだな、って感動したりしています。

作品はまず間違いなくAマウントのZeissレンズで撮っているので、そのうちこのブログにもじわじわ登場するんじゃないかなあ肌率の高い写真。少なくとも写真を教える場で、私が経験していることを言語化してお伝えする機会はあると思います。

そんなわけで、美しいヌード撮影に「いいね!」と乗ってくれるモデルさんを探すための美しいヌード写真を点数撮らないと話が始まらないので、ごろごろとプロジェクトを転がすための算段に戻るとします。

 

被写体さんはヌードもヌードでなくても常に募集していますので、こちらをご覧いただければ幸いです。

それではまた!

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