review : Distagon T* 2.8/35 AEJ 地味だけど堅実なレンズ

Distagon T* 2.8/35 AEJ レビュー

 

 

記憶にないのですが、いつの間にかフィルター枠に打ち傷が! フィルターが取り付けられないほどのものではないのでよかったよかった

 

 

Made in JapanでF22が白。AEJです。

 

地味だけど堅実なレンズ

そう、地味だけど堅実。ということは撮っていて危険な香りのする、うきうき楽しいレンズではありません。退屈ということなかれ、と擁護したいのですが、先日のスナップのポストでも書いてしまっている通り、撮っていてグッと来ないレンズです。

しかし写りそのものはしっかりしており、帰ってきてRAW現像すると「ああ、よく写ってるわ」と感心するレンズでもあります。

周辺減光がどろーんと強めなのは絞って解決すれば良いんです。

基本に忠実に撮れば、ローコストでしっかり応えてくれる、そんなレンズであります。

 

連結! ミラーレス一眼でも一眼レフでも、絞り込み測光のカメラにくっつけていると、どうしても開放寄りで撮りたくなっちゃいますね。ファインダーが暗くなるから。

 

周辺減光、そのままです。しかもこれF4で撮ったんじゃなかったかなあ。たしかF8くらいまで周辺減光がなくならなかったと思います。要検証ですが。

 

F5.6で撮ったと思いますが、まだ周辺減光があるでしょ。

 

 

 

AEJらしい準広角レンズ

写りはどちらかというと冷たい目、Distagonなのですが押しが強いタイプというより、けっこうさらさらした写りをする気がします。

といっても、現代Distagonのような肉眼で見えないような細かい解像ではなく、線をしっかり描くタイプの解像です。

AEJレンズ総じて、私の印象ではきちきちと解像するが押しは強くなく、絵はちょっと冷たい目。冬の朝なんかに撮ると最高によくはまり、逆に夏の強い日差しの下で撮ってもそうぎとぎとにならない、そんなイメージのレンズ群です。

このDistaton T* 2.8/35 AEJは、そこへさらに樽型収差と周辺減光をそれぞれ強めに加えた感じで、ピントの山が見にくいというわけでもないんだけど冷たくどろっとしていてファインダー像も暗い、というのが印象の悪さに寄与してしまっているのでしょう。

 

 

水もの、スプラッシーでちりちり細かくよく写ります!

 

立体感というのはボケだけで作るものじゃないんですよね。画角と配置も大いに影響します。個人的にこういう写真、35mmで撮るのが大好きなんです。

 

ドキュメンタリー的な写真もバッチリな画角。

 

写りは良い

しかし重ね重ね申し上げるようですが、写りは良いんです!

作例からきっと受け取っていただけると信じています。

『明るい田舎』のようなイメージはたぶん苦手ですが『都会の孤独』ならよく撮れそう、そんな印象。

 

逆光耐性はフィルム用のレンズをデジタルで使っているのでそもそも期待しておりませんが、意外と大丈夫な感じです

 

モノクロ、合いますよ。特にストリートスナップな写真。

 

Distagon T*2.8/28 MMJ同様、緑を撮っても「たおやか」みたいな表現にはなりません。

 

使いどころ

F2.8と抑えめの開放F値、そのおかげでフィルター系はヤシコン標準の55mmですから、色んなことがローコストに楽しめます。

よほど暗い室内のような撮影でない限り、屋外での撮影でも別に困りませんよね。

Eマウントボディーなどミラーレス一眼にくっつけると絞り込み測光になってしまうので、ぎっちり絞り込んでの撮影は敬遠される傾向にありますが、F5.6あたりから真価を発揮するレンズですから、むしろ明るい時を狙って撮るくらいの勢いで良いんではないでしょうか。

逆に考えましょう、「絞らざるを得ないおかげで、必ずきっちりした絵が撮れるレンズなのだ」と。

そう考えると、ヤシコンの初めてのレンズとして良いかも……と一瞬思いましたが、初めてのヤシコンレンズは何が良い? と聞かれた時は、泥沼に引きずり込む戦略として「安くてよく写り、撮っていて印象が良い」を一番に考えるので、F1.4もしくはF1.7のPlanar 50mmでしょうね。

別にわたくし、ヤシコンの布教活動をしているわけではないんですが、素晴らしいものはせっかくだからより多くの人に知ってもらいたいなと思っておりまして、こんなブログをやっている次第です。

その立場からすると、やっぱりよりヤシコンの良さにはまってもらいやすいルートってどんなだろう、って考えるんですよね。

このレンズ、Distagon T* 2.8/35に AEJに関しては、もうちょっと慣れてからの方が良さが分かってもらいやすい、そんな気がします。

 

40秒。55mmのフィルター径は他のレンズと共通なので、NDフィルターも使い回せます。ND16だったかな

 

絞りあいてらー! というぽわぽわ表現にはなりませんが、柔らかい写りもするんですよ

 

樽型の収差がありますが、格子状のものを撮らない限りそう気になりません。色は冷たいがこってり、という感じ。

 

総括

色んなレンズを使っていて面白いな、と思うのは、コントラストの高い光で撮る場合は、必ずしもコントラストが高いレンズを使うべきではなかったりというふうに、風水の相克のような関係がたびたび見受けられるところ。

このDistagon T* 2.8/35 AEJも、派手なレンズではないのですが、きちんと使い所がわかっていれば良い仕事をしてくれるレンズですし、とにかく小さくて軽いのは確かです。

そのあたり、Eマウント純正のAFレンズ、SEL35F28Zと似ている部分もある……かな……と思います。あちらもあんまり人気のあるレンズではないですからね。

 

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